東京諸島写真展 | 作品公開
「私がひろがる」

東京ポートシティ竹芝にて、「私がひろがる」をテーマに、東京諸島のクリエーターと私たち『東京都離島区』がコラボレーションして東京諸島写真展を開催しました。

会期中は竹芝エリアの皆さまをはじめ、多くの方々にご来場いただき、写真展をお楽しみいただくことができました。

本写真展で展示した作品を、今回特別にオンライン上でも公開いたします。ご来場が叶わなかった皆さまにも、私たちが暮らす「東京の島々」の魅力を感じていただけると嬉しいです。

私たちの想い

WEBメディア東京都離島区は、スタートしてからこれまで3年間にわたり島に関わる人々の想いに寄り添い、眼差しを向けながら、その背後に広がる世界を言葉紡いで丁寧に表現することで皆様にお届けしてきました。取材を通じて見えてきたのは、島を起点に、人やもの、時間や場所など、あらゆる物事のあわいから生まれる豊かで繊細な物語。そこには、わたしたちの想像をはるかに超える豊かな世界が広がっていました。

本展は、東京諸島に関わる人々の視点と感性を集める公募型の写真展です。カメラのレンズを通して切り取られる一瞬の風景には、単なる記録以上の力を持っています。それぞれの写真には、撮影者の内なる世界と、島が紡ぐ物語が交差する、かけがえのない瞬間が宿っています。

写真展を通じて、東京ポートシティ竹芝という、東京の島々への玄関口に集まるすべての方々に、島の本質的な魅力と、その奥深い物語性を伝えたい。都市の喧騒の中で、島が持つ静謐で力強い存在感を感じていただきたいと考えています。

出展作品について(順不同)

賀川こころ

小笠原諸島父島の海ガイド。移住して7年目。
幼い頃から動物好きで、大学では馬術部に所属。霊長類研究所でのチンパンジーの知能実験やボルネオ島での野生オランウータンの調査に潜り込む中で、生きものたちの生や知性は彼らの本来の生息環境でこそ真の輝きを放つと感じ、以降野生動物に惹かれるようになる。大学卒業後総合商社で勤務する傍ら、休暇で訪れた小笠原で野生のイルカと出会い、3年後に移住を決意。小笠原の海とそこに暮らす生きものたちの姿を、Instagramでリアルタイムに発信中。(@kokoro_sealog)

ー 私がひろがるへの想い
写真を撮ることは、自分の世界を広げることだと私は思う。
カメラを持つことで、普段見過ごしていた景色を見つけ、光や影、色彩の変化に敏感になる。視点が広がれば、世界の見え方も変わる。さらに、写真は時間や場所を超えて他者と共有できる。誰かと写真を通じて感動を分かち合うことで、自分の内面も広がり、異なる価値観や感性に触れることができる。そして、自らの感情や思考を表現する手段として写真を撮ることで、自己理解が深まり、新しい自分に出会うこともある。
写真を撮ることは、ただの記録ではなく、自分自身の「ひろがる」を体感し、世界とのつながりを強くすることだと私は思う。

平田椿(ひらたつばき)

八丈町立三原小学校1年生。
カメラマンの父と音楽教育者の母を持つ長男。
ピアノ、写真、算数に夢中。
今回の写真展では、父との散歩中に見つけた「時」を切り取りました。
これらの写真を通して、八丈島の魅力を少しでも感じてもらえたら嬉しいです。

ー 私がひろがるへの想い
パパとさんぽにでかけるときにカメラをもちます。
しゃしんはだいすきです。
いろんなかたちとか色がみえるし、ずっとのこります。
しゃしんをとるとどんどんひろがります。

平田龍乃介

1993年沖縄県出身。
結婚を機に八丈島に移住し8年目を迎える。
妻と4人の子ども達と4匹の猫たちと暮らす。
「島民の暮らし」をスナップ写真として撮り溜め、八丈島の日常を記録し続けている。 今回の写真展では、島民の何気ない日常を通して、シマの魅力や温かさを伝えたいと思っています。

ー 私がひろがるへの想い
「私がひろがる」とは、島と私とが一体となり、日々の島暮らしを通して、新たな世界と繋がり、自己の可能性を広げていくこと。
この写真たちは、晴天ばかりではないありのままの島の姿と、そこで生きる人々の営みを温かく、そして力強く写し出しているように感じます。

青沼宏樹

新島で生まれて、新島で育ちました。
4年前にUターン、カメラを通して島の『ヒカリ』を表現してきました。
「この島の子どもたち“笑顔”は、とても豊かな表情をしている」
その背景には親や友達、地域の人の温かい支えがあることに気づきました。
小さい頃から育った”この島から出る”という次の歩みに希望を抱きながら楽しかった島の日々の思い出に後ろ髪を引かれる高校生。
「いつかはこの島を離れる」
その気持ちを心のどこかに秘めて、今日も子どもたちは笑って微笑んでくれます。
そういったものを残していきたい。

ー 私がひろがるへの想い
この島の子どもたち“笑顔”は、とても豊かな表情をしている。
そこには親や友達、地域の人の温かい支えがあるからだと気づきました。
そんな島で育った子どもたちも、将来は島を出て、内地へと行きます。
夕日を見つめる高校生。
将来になんとなく不安を抱えながらも、楽しかった島の日々の思い出に後ろ髪を引かれ、黄昏る。
「いつかはこの島を離れる」
その気持ちを心のどこかに秘めて、今日も子どもたちは笑って微笑んでくれます。
そういった瞬間を残していきたい。

沖山美唯沙

私は高校3年生で、写真を撮ることが好きです。
風景や日常の何気ない瞬間を切り取るのが楽しく、写真を通して自分なりの表現を追求しています。このたび写真学科への進学が決まり、これから本格的に写真を学べることにワクワクしています。
特に光の使い方に興味があり、カメラの技術だけでなく、写真を通じた伝え方も深く学びたいです。これまでは主にスマホやデジタルカメラで撮影していましたが、大学ではフィルムやスタジオ撮影にも挑戦したいと思っています。
写真を撮ることで誰かの心に響く作品を作ることが目標です。これからもさまざまな景色や瞬間をカメラに収め、自分だけの表現を磨いていきたいです。

ー 私がひろがるへの想い
写真を撮ることは、自分の世界を広げることだと私は思う。
カメラを持つことで、普段見過ごしていた景色を見つけ、光や影、色彩の変化に敏感になる。視点が広がれば、世界の見え方も変わる。さらに、写真は時間や場所を超えて他者と共有できる。誰かと写真を通じて感動を分かち合うことで、自分の内面も広がり、異なる価値観や感性に触れることができる。そして、自らの感情や思考を表現する手段として写真を撮ることで、自己理解が深まり、新しい自分に出会うこともある。
写真を撮ることは、ただの記録ではなく、自分自身の「ひろがる」を体感し、世界とのつながりを強くすることだと私は思う。

神田典子

伊豆大島在住。ダイビングがきっかけで移住。休みの日はダイビングしたり島内を散策してます。無類のアイス好き。

ー 私がひろがるへの想い
日常の中の非日常を感じることのできる島での暮らしが見える写真を選びました。写真は見る人にとって感じ方が変わり、また、写真から見てこれはなんだろう?と思う情景が島には多くあると思います。今回観光スポットには載っていない島というのを知って、実際に来島してくれると嬉しいです。

最後に、多大なるご協力をいただきました竹芝エリアマネジメント様、参加してくださった東京諸島のクリエーターの皆さま、什器の設計にご協力いただいたモクタンカン株式会社様に、心よりお礼申し上げます。

主催:株式会社TIAM
協力:竹芝Marine-Gateway Minato協議会・モクタンカン株式会社

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