『働く人と働く場所の未来をつくる』株式会社フロンティアコンサルティング本社オフィス訪問

 2022/03/10

「働く人と働く場所の未来をつくる」をブランドパーパスに掲げ、「ワークプレイス構築」「ビル資産価値の再構築」「サードプレイス構築」といった事業を軸に、多様化する働き方に順応した新たなワークスタイルや環境の創造に取り組まれている株式会社フロンティアコンサルティング。今回、本社オフィスが移転リニューアルされたとのことで視察に行ってきました。

実はフロンティアコンサルティングの執行役員である稲田晋司さんは伊豆大島のご出身で、かねてから彼が関わる事業創発型ワークショップに参加させていただいたり、大島の小学校で開催した教育系のワークショップの企画や運営でご一緒したり、飲みに行ったり(笑)と、公私共々お世話になっています。そんなご縁もあり、今回のオフィス訪問が実現しました。

フロンティアコンサルティングさんはオフィス仲介・プロジェクトマネージメント・デザイン・設計・施工・運用支援等を通じて理想的なワークスペースや環境構築、そしてこれからの働き方について提案・実装するコンサルティングファームです。そんな企業さんの最先端のオフィスを拝見させていただくことで、今後における離島での働き方や都市と離島との関係性等、TIAMが取り組むべき事業を考えていく上でも参考になる点が多いのではないかと、期待に胸膨らませつつ訪問してきました。

大手町の中庭「OTEMACHI KORTO」

フロンティアコンサルティングさんの本社オフィスは大手町にあります。地下鉄の「大手町駅」に直結している大手町ビルの1階という抜群のアクセス・ロケーションの良さはさっそくの魅力です。

大手町ビルは1958年に竣工した築約60年の建物ですが、三菱地所が大規模リノベーションを行い、全面改修を実施。スタートアップ企業と大企業が交流する機能を随所に導入することで、イノベーションを加速させる新たなビジネス創出拠点として「100年続くビルへの挑戦」を掲げて生まれ変わりました。そんな場所に本社機能を移転し、「OTEMACHI KORTO(コルト)」として営業を開始しました。

「KORTO」とは国際共通言語として知られるエスペラント語で「中庭」の意味。

首都東京の中心であり、日本の中枢ともいえる大手町において、緩やかにつながる場づくりを通じてリラックスして仕事に臨める環境を備えたこちらのオフィスは、まさに「中庭」的存在として周囲に魅力を放ちながら、働く人の自己実現と持続可能な社会づくりへの貢献とともに、働き方を豊かにする開発支援拠点として、さらには社会やコミュニティとの関わりしろとなるパートナーシップの場を創造することに取り組むフロンティアコンサルティングが掲げる重要課題を具現化させたスペースとなっています。

クリエイティブやイノベーションを刺激する未来のオフィス

例えば、プラスチックゴミを再利用してつくられたという美しい色合いが特徴のタイルが壁一面に貼られているこちらのスペース。オフィス訪問者にタイルを渡し(1グループにつき1枚提供)、あらかじめ設定された配置デザインに従って1枚1枚貼っていくことで次第に完成していく壁面作品になっています。こちらのスペースでは社会課題や環境問題について考えるきっかけや気づきを与えてくれるのはもちろん、持続可能な枠組みの中での成長や積み上げていくことの大切さ、そして自然に対する尊さや儚さについて考えさせてくれます。

この6角形のタイルはプレシャスプラスチックと呼ばれるプロジェクトから生まれたもので、プラスチック廃棄物をリサイクルし、新たな命を吹き込むために生まれたオンラインのオープンソースコミュニティをベースとした取り組みです。誰でもプレシャスプラスチックを製造する機械の設計図をダウンロードして機械を自作することができます。これまでは大規模な設備を必要としたプラスチックのリサイクルを、個人や地域ベースで取り組むことができる仕組みを構築し広めています。

そんなプレシャスプラスチックの取り組みに賛同し、プラ粉砕機を自作して京丹後市で海ごみからプレシャスプラスチックの制作を行っている八隅孝治さんの取り組みを紹介しながら、OTEMACHI KORTO訪問者とともに壁面作品を仕上げていくのです。そんな参加型且つ現在進行形の仕掛けは、サードプレイスの構築についても事業ドメインとするフロンティアコンサルティングさんならではの仕掛けといえるでしょう。

続いて、壁一面の大画面スクリーンに大阪支店のオフィスが投影され、高画質且つほぼ遅延なくリアルタイムにコミュニケーションができる「tonari」というシステムについてご紹介いただきました。

こちらのシステムは東京本社であるOTEMACHI KORTOと大阪支店の2拠点をシームレスに繋ぐ等身大の映像システムで、まるで隣にいるかのような感覚でお互いの気配を感じつつ円滑なコミュニケーションを図ることができるのが大きな特徴です。

このシステムを東京諸島の各島に導入したら教育やビジネスなど、様々な場面で大いに活用できそうです。場所を選ばない働き方や暮らしを支援するツールは今後も様々なカタチで進化を続けながら私たちの暮らしをアップデートしていくのだろうとtonariを体感しながら思いました。

そして、働く人の内面支援という面では、「BOOK LAB TOKYO」による選書からなる本棚コーナーも羨ましい環境でした。様々な知識や気づきを与えてくれる書籍ですが、星の数ほど本が溢れる世の中、いったいどの本を読んだら今の自分にとってベストなのか、正直迷いますよね。「BOOK LAB TOKYO」の選書サービスは事前に行うヒアリングを元に目的に合わせて多様な視点で選書を行ってくれるサービスなので、クリエイティビティを刺激する環境づくりへの貢献や、企業内教育や社員の知見の拡大、そしてインナーコミュニケーションやイノベーション創発のきっかけ等、創造的に働けるオフィス環境のセットアップに一翼を担う存在として機能しています。

また、紙の書籍と電子書籍それぞれのメリットやデメリットについて色々と比較される世の中ですが、本棚に様々な書籍が整然と並ぶインテリアはクリエイティブ脳を刺激する環境づくりに貢献していますし、本棚全体を俯瞰しつつ一冊をセレクトして手にとってパラパラと眺められるのはリアル書籍の醍醐味と言えるのではないでしょうか。

というわけで、駆け足でお伝えしてきた今回のオフィス訪問でしたが、イノベーションの創出やコミュニケーションが加速する新たなワークプレイスとしてのヒントをたくさんいただいてきました。

まだまだご紹介したいところがたくさんありますが、この辺で締めたいと思います。

実際に場所をお借りして少し仕事もさせていただきましたが、とても快適な環境でいつまでもここで仕事していたい…とまでは思いませんでしたが(笑)、働く環境としては間違いなく最高でした!!

業務中にもかかわらず長時間に渡ってご案内いただいた稲田さんに心から感謝します。
ありがとうございました!

最後に、今回ご紹介したOTEMACHI KORTOにて株式会社フロンティアコンサルティングさまと株式会社TIAMによるコラボ企画を考えています。もう少しでご紹介できると思いますのでどうぞお楽しみに!

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